主治医を信頼していないわけではないけど、別の医師や病院での話も聞いてみたい。
そんな時に必要なのが、セカンドオピニオンですが患者さんからは言い出しにくいこともあると思います。
今回はセカンドオピニオンの依頼の仕方についてお話してみます。
本記事の内容
- セカンドオピニオンってなんだろう
- 紹介状を書いてくださいと言われた医師の反応
- 実際の依頼の例
セカンドオピニオンってなんだろう
東京都福祉保健局 セカンドオピニオンとはが非常に分かりやすくまとまっていましたので、リンクを貼らせていただきます。
Nougaの解釈では、セカンドオピニオンは
『自分たちが主治医だと仮定すると、現時点での考えられる診断名および治療方法の選択肢があるかを提示し、その中で最も良いと思われる治療方針を提示すること』です。
あくまで主治医は最初に診断をしてくださった先生のままです。
基本的には主治医の先生のもとで治療を継続することが前提の上で、我々の意見をお伝えするだけです。
セカンドオピニオン外来 を開設している病院はそれぞれの病院ごとにセカンドオピニオンの費用を設定しています。
これはセカンドオピニオンは自費診療だからです。
一方で紹介された先の病院に移り、主治医を変えて治療を行う場合も当然あります。
それは診療情報提供書(紹介状)を介した転医です。
この場合は保険診療として所定の費用がかかりますが、セカンドオピニオンの方が通常高額です。
セカンドオピニオンは主治医を変えないが、転医は主治医が変わるとお考えください。
紹介状を書いてくださいと言われた医師の反応
このようにセカンドオピニオンと転医は異なることをお話しました。
つまり患者さんから言われた言葉から、受け取る意味はNougaの場合このようになります。
『セカンドオピニオンを聞きたいです。』→『先生のもとで治療を続けたいけど、他の先生の話も聞いて安心したいです。』
『紹介状をください。』→『違う先生のところで治療します。』
なので転居など以外の理由で紹介状を書いてくださいと言われると、少し悲しい気持ちになるのは事実です。
実際に患者さんが、セカンドオピニオンの仕組みを詳しくご理解されていることは多くはありませんので Nougaの場合はセカンドオピニオンなのか、転医したいのかを確認させていただくようにします。いずれにしても、セカンドオピニオンや転医を希望されることは患者さんの権利ですから、それを拒むことはありません。
セカンドオピニオンや紹介状を希望されて、不機嫌になる医師がいたとしたら、ただ精神的に未熟なだけですから気にしてはいけません。
おそらくうまくいく実際の依頼の例
とはいえセカンドオピニオンを申し出られて、機嫌を損なう医師がいる(らしい)ことも事実です。
はじめにご病気が診断される病院は自宅近くの通いやすい病院であることが多いでしょう。
そのため、その病院の医師と喧嘩別れのような形になってしまうのは、将来的なことを考えてもあまりオススメできません。
できるだけ差し障りのないセカンドオピニオンを言い出す一文をご紹介します。
うまくいかなくても責任は負い兼ねますのでご容赦ください。
例
『セカンドオピニオンの切り出し方』
先生のお話は自分なりに理解できたと思います。実際に治療する前に客観的な意見を聞いてみたいと思っています。
〇〇大学の先生が有名とお聞きしたのですが、その先生にセカンドオピニオンを聞いてみたいのですが。
(もしくは 先生が一番信頼できると思われる先生にセカンドオピニオンを聞いてみたいのですがご紹介していただけませんか。)
ポイントは セカンドオピニオンであることをきちんと伝えること。
また主治医の治療方針はわかっていて、それをより強い気持ちで納得したいという熱量だと思います。
このように言われて Nougaであれば全く嫌な気はしませんし、当然のことだと考えると思います。
まとめ
いかがだったでしょうか。
セカンドオピニオンについて今回はお話しをさせていただきました。
少しでも参考になれば嬉しいです。