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外来受診時に持ってくると役立つもの5つ【医師の本音】

病院を受診するときに、みなさんが持ってくるものは診察券と保険証だと思います。

今回は医師からみて、外来受診された時にみなさんが持ってきてくださると診察の役に立つものをまとめました。

是非参考にしてみてください。

 

本記事の内容

外来受診時に持ってくると役立つもの5

診察で役に立った経験談

 

外来受診時に持ってくると役立つもの5

  • お薬手帳 (90%)
  • 血圧手帳や頭痛日記など  (70%)
  • 健康診断・血液検査結果  (30%)
  • 余っているくすりの数のリスト (20%)
  • これだけは伝えたい・聞きたいことのメモ (10%)

このなかに意外なものはありましたか?

()の中の数字はNouga の体感での患者さんの持参率です。

しっかり測った数字ではありませんのでご了承ください。

それでは一つずつ理由をお話ししていきます。

 

お薬手帳

お薬手帳についてはもうみなさんよくご存知ですね。

薬局で処方されたお薬のシールを貼って管理する手帳です。

これを見れば、他の病院で出されているお薬を医師が把握することができます。

その結果

  • 重複する効果の薬は出さない判断ができる
  • お薬の飲み合わせについて考慮できる
  • どんな病気があるかを推察できる

といったメリットがあります。

お薬手帳はもっているけど、シールを貼り忘れていて、最後のシールが1年前!のような方もいらっしゃいますので、定期的に更新していただくようにお願いいたします。

 

血圧手帳や頭痛日記など

これは御病気の経過を知るのに大変役にたちます。

脳神経外科は高血圧をお持ちの方や、頭痛でお悩みの方がよく受診されます。

血圧手帳は毎日の血圧がどのように変動しているのかを把握できます。

特に病院で測る血圧が非常に高くでてしまう方(仮面高血圧)などの方はご自宅との血圧の差が40-50mmHg以上などあることも珍しくありません。

血圧を下げるお薬の処方は自宅血圧を目安に行いたいので、血圧手帳の存在は高血圧治療’にかかせません。

また頭痛日記も同様に、毎月の頭痛の頻度やその痛みの強さ、内服したお薬の量などを記載できます。

これにより頭痛のパターンや痛みの強度を確認し、処方内容の調整を行います。

これらの手帳や日記や患者さんにしか記載できない大事な記録ですので、毎日記載するだけでなく、診察に持ってくるのをお忘れないようにお願いします。

 

健康診断・血液検査結果

脳神経外科の外来に通院されている方は、開業医の先生をかかりつけ医として2つの病院に受診されている方も多いです。

開業医の先生のもとで定期的に血液検査をされている場合や、お住まいの地域や会社の健康診断を受けた場合はその結果をご持参いただくと、医師の参考になる場合が多いです。

肝機能や腎機能といった数値だけでなく、コレステロール値や尿酸値など多くの情報が得られます。

コピーなどでも結構ですので、是非持参してください。

 

余っているくすりの数のリスト

医師が薬を処方する場合、処方箋どおりに内服していただくことを前提に行なっています。

13回飲む薬であれば、13回飲んだものとして診察や治療を行います。

日によってはどうしても飲み忘れてしまうこともあると思いますし、それは仕方ありません。

しかし、中には数日から数週間、時には数ヶ月もの間、処方を受けたお薬を飲まない方もいらっしゃるのです。

ですから外来受診時に処方されたお薬がいくつ余っているのかを教えてもらえると大変参考になります。

余っているお薬が数個程度なら飲み忘れですみますが、何週間分も余っているとなれば、どうして飲まなかったのかの理由を知りたいです。

たとえばなにか体に不調を感じて御自身で中止していたとしても、それを医師に言えない場合があるからです。

お薬の数であれば、医師にも伝えやすいと思います。

近年は出されたお薬をきちんと飲んでいただくことを『アドヒアランスの向上』などと言ったりします。

医師や薬剤師といった医療者側もその必要性をきちんと伝える努力を怠るべきではないでしょう。

一方で患者さん側も処方されたお薬は処方された通りに内服することで初めて期待された治療効果が得られるということを理解していただきたいと思います。

 

これだけは伝えたい・聞きたいことのメモ

外来診察をしていて、『何か聞きたいことはありますか?』とご質問した場合に、家では覚えていたのだけれども、今は忘れちゃったわ、、、ということが少なくありません。

また診察でこのことは言いたい!と思っていても、医師の前では『普段と変わりません。』と言ってしまうこともあるようです。

医師の前では、なかなか気持ちを伝えることが難しいというの実際に良くあることなので、あらかじめ紙に書いてきていただくのは有効だと思います。

しかしそれにも限度がありまして、A4用紙の何枚にも渡る原著論文のようなメモを頂くことも、稀にあります。

診察の時間も有限ですので、できるだけ簡潔にしていただけると助かります。

 

診察で役に立った経験談

血圧手帳と自宅で余っているくすりの数のリストが役立った経験について

ある御高齢の男性が、高血圧や脳梗塞の治療のため通院されていました。

とてもお元気で、普段はお一人で病院にいらっしゃっています。

診察時に血圧手帳を見せていただくと、数カ月前から血圧のベースが上がってきていることがわかりました。

お薬は変えていませんでし、食生活が極端に変わることも考えにくいです。

きちんとお薬は飲んでいますか?と尋ねると『ちゃんと飲んでいるよ』と答えてくれます。

この時点で、血圧を下げる薬を増やす選択肢もありますが、やはり薬を飲めていない可能性を考慮する必要があります。

そのため、次回の外来診察時に奥様にも来ていただき、自宅で余っているくすりの数のリストを持ってきていただくようにお願いしました。

その結果、自宅には数カ月分にも及ぶ血圧薬の余りがあることがわかりました。

御本人に理由についてお聞きすると、数カ月前から降圧薬を飲むと気分が悪くなることがあり、そのせいで自己判断で飲んだり飲まなかったりするようになったとのことでした。

血圧自体が低下しすぎているわけではないようでしたが、御本人と相談のうえ降圧薬の量を調整することにしました。

その結果、血圧はちょうどよいラインに落ち着いただけでなく、毎回のくすりの余りは無くなるようになりました。

きちんと治療方針に納得していただけたことが、アドヒアランスの向上につながったと考えています。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

外来受診時に持ってくると役立つもの5つについてお話しをさせていただきました。

少しでも参考になれば嬉しいです。

また情報を発信していきます。

  • この記事を書いた人

nouga

医師【専門分野】脳神経外科 ▶︎ 30代 ● 医師歴10年x投資歴8年x株式投資3年の経験です。どんなことでも調べることが大好きで、良いと思ったことをシェアしていきます。適切なリスク管理で生活を豊かにしていきましょう。

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