この記事はNouga が読んでためになったと感じた本をご紹介します。
第四冊目は自分の人生設計に気づきを与えてくれる本です。
タイトル:大震災の後で人生について語るということ
著者: 橘玲
出版社:講談社
きっかけ:
古本屋を巡っている際にタイトルを見て手に取った本です。
東日本大震災をきっかけにこの本の執筆を開始され、2011年7月に出版されました。
著者の橘玲さんは1959年生まれの作家の方です。
著書 『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』がとても有名です。
経済や金融に関する本を執筆されている方があの東日本大震災を経てどのような本を書くのだろうと思い、購入しました。
内容:歴史には一瞬で世界を大きく変えてしまうような出来事があり、ブラックスワンと呼ばれるのだそうです。
筆者はまず近年の日本におけるブラックスワンとして1997年アジア通貨危機に端を発した証券会社・銀行の経営破綻が日本にどのような影響をあたえたか。
そして2011年3月11日の東日本大震災によって日本にどのような変化が起きたか。
これらの2つの未曾有の危機から、日本で生活する上でのあるリスクについて警鐘を鳴らし、リスクへの備えについて述べています。
自分に刺さった点:
6 伽藍からバザールへ 人的資本のリスクを分散する
営業や設計、会計など自分がもっとも得意とするものに人的資本のすべてを投入し、その専門性のなかで汎用的な知識や技術を蓄積し、バザール世界で通用する「評判」を獲得していくのが基本戦略です。
大震災の後で人生について語るということ 橘玲 著 講談社 より引用
医師の仕事をこの一文に当てはめると、
自分が得意な領域をまず定め(専門領域を決める)、汎用的な知識や技術を蓄積し(専門医を取得)、オープンな世界でも通用する実績を積み重ねる(手術や経験、研究、論文などの業績)になるでしょう。
これはまさに医師が研鑽を積む過程を体現しているようです。
普段何気なく行ってきた医師生活もこのように言語化することでさらに身が引き締まります。
変えた行動:
どんな人からみても通用する実績を積み重ねることは並大抵のことではなく、一朝一夕にできることではありません。
日々研鑽を積むことしかありませんが、一つ一つの仕事・勉強が自身の血肉となっているのだということを意識し、取り組むようになりました。
今後もできるだけ有用な情報を発信していきます。
継続は力なり を実践していきます。